大雨
更新日:2015年3月15日
水害の危険性があるときは、気象情報に注意して早めの避難を心がけましょう。
どんな状態になるの?
台風や低気圧により発生した雨雲が激しい雨を降らせ、洪水や浸水、土砂災害をもたらします。特に急速に雨雲が発達する集中豪雨は予測が困難で、急に注意報や警報が出ることがあるので、注意が必要です。河川改修などの整備により、昔のように浸水被害は少なくなりましたが、予想を越える雨が降ってくることがありますので、今でも注意が必要です。
大雨(集中豪雨)による3つの災害
1 洪水
河川を流れる水の量が異常に増加し、堤防の決壊や河川の水が堤防を越えて起こる災害(河川敷での危険性は高い)2 浸水
排水が追いつかず、下水溝や用水路などがあふれたり、河川の増水や高潮によって排水がはばまれ、道路や家屋に水があふれてしまう災害(地下の危険性も注意)
3 土砂災害(3つの現象)
(1) がけ崩れ・山崩れ
がけ(急傾斜地や造成地などの急な斜面)や山の斜面が急激に崩れ落ちる現象。<前触れに要注意>
※ がけや斜面に割れ目が見える※ がけや斜面から水が湧き出る
※ がけや斜面から小石がバラバラ落ちてくる
(2) 土石流
川に崩れ落ちた土砂や岩石が洪水によって一気に下流に押し流されたり、斜面を滑り落ちる土砂や岩石が多量の水分を含んで流れ落ちたりする現象。<前触れに要注意>
※ 山鳴りがする※ 急に川の流れが濁り、流木が混ざっていく
※ 雨が降り続いているのに、川の水位が下がる
(3) 地すべり
斜面の土砂が比較的ゆっくりと滑り落ちる現象。地質や地下水などの影響が大きく、特定の場所に発生します。<前触れに要注意>
※ 沢や井戸の水が濁る※ 地面にひび割れができる
※ 斜面から水が吹き出す
どれくらい降ったら危ないの?
1時間の雨量と降り方
10~20mm | ザーザーと降る。雨音で話し声がよく聞こえない。 |
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20~30mm | 土砂降り。側溝がたちまちあふれる。大雨注意報 |
30~50mm | バケツをひっくりかえしたよう。避難の準備を始める。大雨警報 |
50mm~ | 滝のように降る。土石流が起こりやすい |
大雨の防災対策
- テレビやラジオ、新聞などの気象情報に注意し、常に最新の情報を聞くようにする。
- 土砂災害の前触れに気付いたら、周りの人に知らせて一緒に避難する。
- 1時間に20mm以上、降り始めてから100mm以上になった時は、災害が起こる恐れがあるので、家の周りの安全を確かめる。
- 危険な場所に近づかない。特に、雨で増水した小川や側溝、マンホールは境界が見えにくく、転落事故が起こりやすい。
- 自分の住んでいる地域で災害が発生した場所などを調べ、危険区域を日頃から把握しておくようにする。
- 危険を感じたり、町や消防などから指示があったらすみやかに避難する。