津波

更新日:2015年3月13日

津波は1波、2波、3波と繰り返し襲ってきます。

津波って?

海底で大きな地震や火山の噴火、地すべりなどが起きたことが原因で発生した大波が、海岸におしよせるのが津波です。「津」とは港のことで、港をおそう大波という意味で津波ということばがうまれました。

地震が起こるしくみ

海底で地震や噴火、地すべりなどがあって、その部分の海底が広い範囲でもり上がったりへこんだりすると、その上をおおっている海水も、急にもり上がったりへこんだりします。こうして発生した波は、まわりに広がっていき、やがて陸地にとどきます。

波の高さは、はじめは2~3mくらいなのですが、陸地に近づいて海岸が浅くなるにしたがって高くなっていきます。

津波は、伝わる速さがたいへん速いという特徴があります。昭和35年(1960)5月に南米チリの南の海で起きた地震では、太平洋をこえて約22時間後に日本の太平洋岸に最大8mの津波がおしよせています。津波はジェット機くらいの速さで進んだことになります。

安全な備えと避難

  1. 海に近い地域では少しでも地震を感じたら、できるだけ早く、高い場所にひなんする。 
  2. 津波は1度だけでなく、何度もおそってきます。2度目、3度目の波のほうが高いこともあります。津波が完全におさまるまで、海に近づかないことが大事。 
  3. 原則として車での避難は禁止。ちょっとした原因で車は渋滞し、逃げ遅れる恐れがあります。
  4. 財産(家財や持ち船など)の保全や持ち出しはあきらめること。貴重品を取りに戻って津波に巻き込まれた人、船が心配になって様子を見に行って津波に巻き込まれた人も多いのです。 
  5. 家具の固定、通路の整理など日頃の安全対策が重要。 
  6. 津波が浸水を始めたら、遠くの避難はあきらめ、近くの建物などでも、できるだけ高いところに上がる。 
  7. 堅い物(岩場や堤防など)からできるだけ離れる。津波に飲み込まれた場合、死因の多くは、岩やコンクリートなどの堅い物にたたきつけられて気絶したり、負傷して水死するケースが多い。 
  8. やむを得ず建物に避難する場合は、海岸に面する前面のビルより、2列目、3列目の建物に避難する。 
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